SDカードの正しい選び方とその基準

第1に、読出スピードです。これについて言えば、以前は「クラス10・クラス4」など、業界団体が決めた読出速度の基準が「ありました」。しかし、現在、SDカードの性能の向上で、ほぼ全てが、「読み込み/書き込み10MB/秒」を達成しており、基準としてほぼ意味が無くなっています。そのため、各メーカーが自主的に速度の理論値を公表しています。しかし、格安製品の場合、理論値と実測値に大きな差があるのはもちろん、製品の個体差も存在します。また、「読込289MB/秒」などの高価格・超高速製品には、一部偽物も出回っています。そのため、現状では、正規パッケージに入った「国内正規品」を選ぶのが重要になります。第2に、書込スピードです。デジタルカメラやビデオカメラなどの場合は、むしろこのスペックが最も重要です。なぜなら、性能の悪い製品を買った場合、カメラの能力を十分に発揮できないからです。デジカメの場合、読込速度が低速だと、写真や動画の記録が遅くなります。保存動作の長期化、連射撮影のストップなど使い勝手の面で不利です。ビデオカメラの場合、SDカードが遅いと、コマ落ちや音飛びが発生します。また、それに伴って、読み込み/書き込み速度が遅いSDカードは、カメラのバッテリーの消費も多くなってしまいます。こうした現象を回避するためには、コンパクトデジカメや家庭用ゲーム機などの場合、最低40MB/秒以上の読み出し/書き込みができるSDカードを選ぶべきでしょう。ビデオカメラや一眼レフやミラーレス一眼については、90MB/秒クラスの読み出し/書き込みができるSDカードをおすすめします。

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